仮想通貨の生みの親とされるサトシ・ナカモト
2008年、インターネット上でビットコイン（BTC）の仕組みをまとめた論文がサトシ・ナカモト氏の名義で発表されました。
論文はすぐに話題になり、2009年にはナカモト氏の指揮でビットコイン（BTC）のプロトコルとマイニングのできるシステムが開発されたのではないかといわれています。
ビットコイン（BTC）によって投資の仕組みは大きく変わりました。
サトシ・ナカモト氏は2016年度のノーベル経済学賞にもノミネートされるほどで、ビットコイン（BTC）は、世紀の発明となりました。
しかし、突如ナカモト氏は管理権限を譲渡し、表舞台から姿を消してしまいました。
ビットコイン（BTC）の開発メンバーもオンライン上で言葉を交わしただけで、サトシ・ナカモト氏が公式に姿を見せたことは一度もありません。
日本人らしい名前ではありますが、本名かどうかもわかっておらず、ナカモト氏は2010年に一線を退いてから現在でも消息が不明となっています。
ナカモト氏は論文と仕事上のやりとりでしか記録を残していないため、ナカモト氏を特定する証拠はほとんどありません。
彼が自身の素性を明かさなかった理由の一つとして、ビットコイン（BTC）の流通を懸念してのことという説もあります。
中央集権的なシステムを作らないよう、開発者を匿名的にしたのだと囁かれたりと色々な憶測が出ていますが、真実はわかっておりません。
続々現れるサトシ・ナカモトに関する様々な憶測
サトシ・ナカモトではないかと言われる主な人々
クレイグ・スティーブン・ライト説
ライト氏はオーストラリアのコンピューター科学者。
過去に自らナカモト氏だと認めたこともありましたが、発言後に多くの誹謗中傷を招くなどしてその後は口を閉ざしてしまいました。
金子勇説
金子氏は天才コンピューターサイエンティストとして世界的に有名で、技術的にはビットコイン（BTC）を考案してもおかしくない人物だったものの、2013年に急死してしまい真相は藪の中。
複数によるチーム説
サイバーセキュリティ会の重鎮ジョン・マカフィー氏によると彼はナカモト氏の正体を知っていると公言しています。
彼は「Satoshin」というユーザーからメールを受け取りナカモト氏とは複数の人物によるチームであった可能性を示唆しています。
しかし、どの説にも決定的証拠はなく、ナカモト氏を特定できた例はありません。
むしろ、新たな説が増える一方です。
サトシ・ナカモトが発表した論文
全ての発端となった2008年の論文は、『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』というタイトル。
サトシ・ナカモト氏名義の論文はビットコイン（BTC）の原点として28カ国の言語に翻訳されました。
論文では「電子的な通貨を使えば金融機関を使わずに金銭をやりとりできる。」など、仮想通貨の概念が明確に示されていました。
ビットコイン（BTC）
ビットコイン（BTC）とはインターネット上でやりとりされる仮想通貨の一つ。
ビットコイン（BTC）ではP2P方式を採用しており、ユーザーの端末ごとにデータを振り分けて管理するという特徴があります。
銀行のように中央集権的な機関を必要としませず、特定の企業にも依存せず取引を行う事ができます。
これまでの通貨と違い手数料が格段に安く、世界中のどこからどこへ向けてでもダイレクトに送金ができるのです。
例えば、通貨同士の両替が（ドルを円に換える）必要ありません。
ビットコイン（BTC）ユーザー同士なら国籍や地域に関係なく経済活動を共有できます。
ビットコインの特徴ブロックチェーン
ビットコイン（BTC）におけるブロックチェーンの役割は、取引履歴が全て記録された「台帳」の役目を果たします。
ビットコイン（BTC）%MCEPASTEBIN%の誕生の前までは、インターネット上の資産のやりとりではサーバーなどにデータが集中してハッキング被害にあってしまうデメリットが不安視されていました。
ブロックチェーンではデータを分散して記録することで、ハッキング被害を防ぐことができ、データの改ざんやシステム障害の対策にもなっています。
実質上、安全が保証されているシステムなのです。